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2025/10/01 問い合わせの多い質問

ペデストリアンデッキに推奨する防水工法

ペデストリアンデッキや歩道橋、一般道歩道部などで採用される塗膜系ゴム溶剤型床版防水工法「NSパール工法」をご紹介します。駅前再開発などで「薄膜舗装」を検討されている方は必見です!

目次

  1. NSパール工法とは?
  2. 種類と特長

1.NSパール工法とは?

クロロプレンゴムを主体とした塗膜系ゴム溶剤型の床版防水工法です。常温1液型で、特別な施工器具を使用しないため、施工性に優れています。

 

【性能規格】

  • 材料 : 日本道路協会 道路協床版防水便覧 標準的品質
  • 性能 : 日本道路協会 道路橋床版防水便覧 基本照査試験

【用途】

主に、ペデストリアンデッキ(歩行者デッキ)、歩道橋、一般道の歩道部、階段などの防水材として使用します。特に、駅前再開発など「アスファルト系防水」の施工が困難な場所に最適です。

→「ペデストリアンデッキ」と「階段」を連続する防水層とすることが可能!」

 

【NSパール工法の詳細】

詳細はカタログをご参照ください。
尚、「薄膜舗装」とは厚さ40㎜程度のアスファルト舗装やモルタルを指します。(シート系防水では施工が困難)

2.種類と特長

【ペデストリアンデッキに使用する防水の種類】

ペデストリアンデッキに使用可能な工法は、主に下記4工法です。それぞれの特長を理解して、防水工法を選定してください。

 

【NSパール工法の長所】

施工が容易

  • 常温1液型で、特別な施工器具を使用しないため、施工性に優れています。

複雑部位への施工が可能

  • 塗膜防水の特性により複雑部位へも施工が可能です。

熱や塩害への耐久性

  • クロロプレンゴムの物性や、4層から5層の重ね塗りにより、耐久性に優れています。

薄膜舗装への対応

【NSパール工法の短所】

工程数が多い

  • 4層から5層重ね塗りします。

溶剤臭がある

  • 煙はないものの、施工時に溶剤臭が発生します。

コストがやや高い

  • 工程数の多さから、コストが他の工法に比べ、やや高い傾向にあります。

施工間隔が必要

  • 塗り重ね工程に養生時間が必要。

 

【部位別の適用】

 歩行者デッキ歩道橋一般道歩道部階段
アス流し貼り型×××
アス常温粘着型×××
アス加熱型
ゴム溶剤型

 

【項目ごとの優位性】

 臭い・煙薄膜舗装複雑部位コスト
アス流し貼り型××
アス常温粘着型××
アス加熱型
ゴム溶剤型

ゴム溶剤型(NSパール)は、薄膜舗装との接着性が特に良好で、立上り等はトップコート仕上げも可能。

 

【ペデストリアンデッキにおけるシート防水の課題】

鋼床版下地(床版継手が添接板+ボルト)への施工

  • 「シート系防水」では施工が困難

都市部(駅前再開発など)での施工

  • 臭いと煙が発生するアスファルト防水熱工法は施工が困難

複雑部位(階段部 踏み面、蹴上げ)への施工

  • 「シート系防水」では施工が困難

薄膜舗装への対応

  • 舗装厚が薄い場合は「シート系防水」では施工が困難

露出仕上げへの対応

  • 「シート系防水」「アスファルト加熱型」では露出が困難

 

【改修事例】