粘着層付改質アスファルトルーフィングとは?
改質アスファルトルーフィングと粘着層付改質アスファルトルーフィングの構成の違い(カッパ100とカスタムシャット)
改質アスファルトルーフィングの裏面を粘着層にすることにより、以下の特長があります。
- ジョイント部が一体化するため水密性が向上する。
- タッカー留め等を行う必要がないため漏水リスクを低減する。
- 下地に密着することで耐風圧性が向上する。
改質アスファルトルーフィングの選定方法
改質アスファルトルーフィングの詳細については製品ページまたはカタログをご覧ください。
粘着層付改質アスファルトルーフィングを見る
改質アスファルトルーフィングの規格
住宅用の改質アスファルトルーフィングのJIS規格が無かったため、2004年にアスファルトルーフィング工業会(ARK)が改質アスファルトルーフィングの基本的性能を定めるため、「ARK規格 ARK 04s」を制定しました。そして、2018年にARKの事業を日本防水材料協会(JWMA)に移すことにより、JWMA規格となり現在に至ります。
日本防水材料協会規格 ARK 04s
試験項目 | 規 定 | ||
---|---|---|---|
1巻の長さ m | 受渡当事者間の協定による | ||
製品の幅 cm | |||
製品の単位面積質量 g/m2 | |||
基材の単位面積質量 g/m2 | |||
改質アスファルトの単位面積質量 g/m2 | |||
引張強さ N/cm | 無処理 | 長手方向 | 60以上 |
幅方向 | 40以上 | ||
加熱処理 | 長手方向 | 無処理試験値の80%以上 | |
幅方向 | 無処理試験値の80%以上 | ||
引裂強さ N | 長手方向 | 7以上 | |
幅方向 | 7以上 | ||
釘穴シーリング性 | リング釘 | 試験片10個中8個以上に漏水が無いこと | |
ステープル釘※ | 試験片10個中8個以上に漏水が無いこと | ||
耐折り曲げ性(長手方向) | 無処理 | 試験片10個中9個以上に亀裂が生じないこと | |
加熱処理 | 試験片10個中9個以上に亀裂が生じないこと | ||
改質アスファルト等の浸透状況 | 改質アスファルト等の不浸透部分がないこと | ||
耐熱性 | 被覆物のずれ落ち、発泡、浸透している改質アスファルトのしみ出しなどが生じないこと | ||
寸法安定性 mm | 長手方向 | 0±3 | |
幅方向 | 0±3 |
※ステープル釘を施工に用いないものについては、試験項目の適用外とする。
また、ARK 04sは、次の公的仕様書にも適合しています。
・公共建築木造工事標準仕様書
表14.2.1 改質アスファルトルーフィング下葺材の品質に適合しています。
・日本建築学会(JASS12)
「日本防水材料協会規格 ARK 04s(改質アスファルトルーフィング)に適合またはそれと同等以上の品質のもの」とあります。
・住宅瑕疵担保責任保険法人 設計施工基準
同解説やQ&A内で、取扱い可能な規格として紹介されています。
・住宅金融支援機構<フラット35対応>
木造住宅工事仕様書 :用語説明欄に記載されています。
枠組壁工法住宅工事仕様書 :用語説明欄に記載されています。