【5分で基礎固め】防水改修仕様の選定
プロ向けの資料が多い「防水改修仕様の選定」、今回は概略を理解するために、なるべく簡単な説明でご紹介します。
1.防水とは?
【防水の必要性】
建物の屋上やバルコニーには、雨水の浸入を防ぐため「防水」が施されています。また、経年により劣化した防水には修繕が必要になります。
【防水層が必要な場所】
主な防水層の必要な場所は下図(水色部分)の通りです。

【防水の種類】
防水は「アスファルト防水」「改質アスファルト防水」「シート防水」「ウレタン塗膜防水」の4つに大別されます。
2.防水改修仕様の選定
【①現状の確認】
防水工法には、防水層の上にコンクリート等の仕上材がある「保護工法」と、防水層が仕上材となる「露出工法」があります。


まずは現状の防水工法を確認し、
- 保護工法では、保護コンクリートの「劣化状況」「施工時期」から防水層の劣化状況を推察します。
- 露出工法では、防水層の目視・指触や「施工時期」から防水層の劣化状況を確認します。
【②防水改修工法の選定】
防水改修工法には、現状の防水層を全て撤去する「撤去工法」と、防水層を残して上から被せる「被せ工法」があります。


一般的に「被せ工法」を選択します。(「漏水している」「現状防水層がボロボロ」である場合は撤去工法を選択)
| 項目 | 撤去工法 | 被せ工法 |
|---|---|---|
| コスト | 高い | 低い |
| 工期 | 長い | 短い |
| 騒音 | 多い | 少ない |
| 廃材量 | 多い | 少ない |
| 雨養生 | 負担大 | 負担小 |
| 新規防水 | 自由に選択 | 十分に考慮 |
【③防水仕様の選定】
防水仕様とは、具体的な防水のやり方(防水材の種類、積層枚数、張り方など)を指します。
撤去工法の場合
- 自由な防水仕様の選択が可能です。
被せ工法の場合
- 一般的に「現状と同じ防水材」を選定します。
| ↓ 現状/新規→ | アスファルト防水 | 塩ビシート防水 | ウレタン塗膜防水 |
|---|---|---|---|
| アスファルト防水 | ◎ | ◎ | 〇※ |
| 塩ビシート防水 | △ | △ | |
| ウレタン塗膜防水 | △ | ◎ |
※複合工法に限る
【④下地処理材の選定】
撤去工法の場合
- 下地がコンクリートなので、「樹脂モル」と呼ばれるモルタルで、ガタガタになったコンクリートを平滑にします。但し、防水層を撤去しているため、仮防水機能を有した下地処理材の選定を推奨しています。
被せ工法の場合
- 現状の防水層などにより異なります。そのため、事前に現地調査を行い、劣化状態に基づいた処理方法を選定することが重要です。弊社では現地調査・改修提案書の作成サービスも承っておりますのでお気軽にご相談ください。
3.防水改修事例
撤去工法の場合

被せ工法の場合
