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2021/04/09 防水トレンド情報

屋上空間に新たな付加価値を~在来工法の1/10の荷重で仕上げられる屋上緑化編~

防水工法には防水層の施工後に、保護コンクリートや屋上活用材などの仕上材を打設・設置する保護工法があります。防水層の保護材で一般的なのは保護コンクリートですが、その他にも様々な屋上活用材があり、屋上に付加価値をつけることができます。今回の記事ではお客様から特にご相談を頂く屋上緑化をテーマに

  1. 防水層に屋上活用材を設置する理由
  2. 屋上緑化によって期待できる建物への効果
  3. 日新工業がオススメする屋上緑化材

について解説します。

保護コンクリート(左上)露出アスファルト防水(右上)

乾式浮床(左下)屋上緑化(右下)


1.防水層に屋上活用材を設置する2つの理由

1つ目は防水層表面を保護する事で防水層の劣化を抑えることができます。防水層の劣化をもたらす要因の一つに太陽光の紫外線と赤外線が挙げられます。防水材料はアスファルト、ゴム、樹脂などの有機材料で作られており、紫外線と赤外線に曝されることで硬く、もろくなります。防水層の硬化は伸び率の低下に繋がる為、下地の追従性が低下し、破断するおそれがあります。屋上仕上げ材はこのような防水層の劣化を速める外的要因から防水層を保護し、耐候性を高める役割があります。

下の表、縦軸にある針入度とは石油アスファルトの硬さを示すもので、数値が高いほど防水層に余命がある事を意味します。防水層全層での針入度が5を下回ると全面改修の必要があります。

保護工法と露出工法の防水層経年劣化具合

出典:建設省(現:国土交通省)「建築物の耐久性向上技術の開発」の研究

2つ目は屋上空間を利用する事ができます。屋上仕上材を防水層と組合せることで、建物の限られたスペースを有効活用できます。例えば、学校施設では屋上をプールや運動場として、ショッピングモールでは屋上を駐車場スペースとして活用するケースが挙げられます。その他にも、オフィスビルに憩いの場として屋上庭園を設置したり、病院の屋上にリハビリテーション場を設けるなど、屋上活用材を用いる事で様々な付加価値を生み出しています。

出典:https://www.shibuyabunka.com/blog.php?id=1109



2.屋上緑化材によって期待できる建物の効果

・建物の熱負荷軽減による省エネルギー効果

屋上緑化がされた建物では、植物や土壌による水分の蒸発散で熱が奪われる事で、建物温度の急激な上昇を抑制する効果が期待できます。さらに、空調設備による冷暖房の電力消費を抑える事で、建物の二酸化炭素排出量削減と省エネ効果に繋がります。

・雨水流出の緩和

屋上緑化は土壌内に雨水を滞留させる事ができ、ゆっくりと排水する事で、急激な降雨流出を緩和する効果があります。特に、コンクリートやアスファルト面の多い都市部では集中豪雨や河川の氾濫といった「都市型洪水」の抑制が期待できます。

・植栽による癒し効果

緑色は空間に安らぎ、癒し、リラックスをもたらす効果的な色です。特に医療の場では園芸作業や押し花等の植物を利用した活動を通じて、精神的・身体的機能の回復やコミュニケーションに役立てているケースもあります。

このように、屋上緑化は建物の保護だけでなく、気候変動対策にも効果的ですが、屋上緑化の導入は建物に荷重負担をかけ、施工後の維持管理が必要になるのも事実です。そこで、日新工業が取り扱う屋上緑化材をご紹介します。


3.日新工業がオススメする屋上緑化材

【工法名】

省管理型屋上緑化システムCT-1 カナートグリーンビズG

【材質】

セラミックス製の保水基盤とセダム緑化を一体化させた薄層緑化システム

【推奨下地】

アスファルト防水非断熱工法

【特徴】

①セダム一体型の保水基盤システムによる低荷重、簡易施工

1㎡あたりのシステム荷重は50kgで、地被類を自然土壌工法で施工したやり方と比べると約1/10の重さで屋上緑化を可能にします。アスファルト系防水層上に防根シートを敷設するだけで施工でき、保護コンクリートを打設する必要はありません。また、納材時はセダムが一体化されている為、短期間での屋上緑化を可能にします。

カナートCT-1施工工程写真

②保水性・透水性に優れたセラミックス製緑化基盤

保水基盤(カナートグリーンビズ)は染色排水の浄化処理で生じる余剰微生物などの廃棄物を珪藻土や粘土と混ぜ合わせて1000℃以上の高温で焼成した無機室のパネルです。パネル内部は連続した細かい孔が詰まったスポンジ構造となっていて、貯留した水分で植物を生育するので、水やりの必要がない省管理型緑化を実現させました。

保水基盤カナートグリーンビズ

また、保水性に優れるカナートグリーンビズを屋上に敷設する事で、雨水の急激な流出による洪水の抑制効果が期待できます。

カナートグリーンビズの治水効果(金沢大学調べ)

③蒸散・蒸発効果による建物への省エネ効果

カナートグリーンビズGは優れた蒸散・蒸発効果を有しており、サーモグラフィーの測定では無処理の場合と比べて15℃以上の温度差が出る事が確認できました。

無処理・保水基盤単体・保水基盤+セダム緑化の比較(金沢大学調べ)

また、芝生との比較実験では、ほぼ同等である事がわかりました。カナートグリーンビズGによる屋上緑化で夏は涼しく、冬は暖かい快適な建物環境を実現します。

芝生と保水基盤+セダムの比較(金沢大学調べ)

無処理区と比較した削減量(金沢工業大学調べ)

 

ご興味のある方はこちらをクリック※カタログページに移動します


まとめ

最後に本記事の内容をもう一度確認してみましょう。

  • 屋上活用材は防水層の保護だけでなく、屋上空間を有効活用する手段でもある。
  • 屋上緑化には建物に関わる気候変動対策と省エネ対策に繋がる。
  • 省管理型緑化システムCT-1「カナートグリーンビズG」は簡易施工と少ないメンテナンスで屋上緑化を実現する。

 

※尚、屋上緑化をする建物に対して各自治体から助成金が交付される場合があります。助成金の対象、付与の条件については各自治体によって異なるので、事前にご確認ください。

屋上緑化助成金制度についてはこちらをクリック

尚、屋上活用材の詳細や防水仕様選定の事でお困りの事がございましたら、まずはお問い合わせフォームからご連絡ください。