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2024/06/01 防水トレンド情報

【事前把握で安心】屋上防水の維持管理におけるチェックポイント

6月11日は「雨漏り点検の日」です。

そこで今回は、マンション管理組合やビル建物の管理者に向けて「屋上防水の維持管理におけるチェックポイント」をご紹介します。

目次

  1.  屋上防水の一般的な情報
  2.  維持管理におけるチェックポイント
  3.  継続的なチェックの効果
  4.  まとめ

1.屋上防水の一般的な情報

屋上には必ず「防水(層)」が施されており、見た目は主に「コンクリート」か「防水層そのもの」になります。

【見た目の種類(仕上げの種類)】

保護工法   : 見た目がコンクリート(防水層の上に保護コンクリートが打設してある場合)

露出工法   : 見た目が防水層(防水層が仕上材になっている場合)

 

【露出工法の種類(防水工法の種類)】

シート系防水 : 見た目がシート状の防水(約1m幅のシートを重ね合わせている防水)

塗膜系防水  : 見た目が液状の防水(継ぎ目がない防水)

【防水が施されている主な部位(水色部分)】

2.維持管理におけるチェックポイント

屋上防水を維持管理する上で、日々の点検業務や清掃は極めて重要です。以下の注意事項に留意した上で実施してください。

【点検時の注意事項】

  • 怪我・転落・設備の破損等の危険がある場合には、無理に点検しない
  • 点検は、降雨・降雪・嵐等の天候不順がない晴天時に実施する
  • 点検は、必ず二人一組で実施する
  • 詳しい点検はプロに依頼する
  • 3ヶ月に一回程度は点検し、「土・落ち葉等の堆積」がある場合は取り除く(根がはっている植物は引き抜かない)

※建物を建設した会社、又は管理会社へご依頼ください。

【特に注意する事】

・根がはっている植物は引き抜かない

・露出工法の場合は、靴底に凹凸が少ないスニーカー等を履いて点検する

【保護工法編】

【露出工法編】

【異常を感じた場合の考え方】

「漏水に直結する異常」と「通常劣化」の判別は防水のプロにしか分かりませんので、防水層をむやみに補修しないようにしてください(土や落ち葉などの除去を除く)

異常を感じた場合、速やかに「建物を建設した会社」又は「管理会社」へご依頼ください

3.継続的なチェックの効果

 防水層は、紫外線などの外的要因で機能が徐々に低下していきます。 維持管理を定期的に実施し、防水層の日々の変化をチェックすることで、プロが調査した際の大きな判断基準のサポート資料になります。 また「土や落ち葉などの除去」には下記の様な効果があります。

【土や落ち葉などの除去】

防水層やコンクリートの上にある「土や落ち葉などの除去」を行うことで、軽微ではありますが防水層の劣化を抑制することができます

特にドレン回りの「土や落ち葉などの除去」の実施は、「漏水に直結する異常」に対する効果が高く「最低3か月に1回程度」の実施を強く推奨しております

4.まとめ

防水層を維持していくためには

  • 「車」などと同様に、「維持管理」が重要
  • 「風邪」などと同様に、「予防措置」が重要

 であることが分かります。

 また、プロでしか分からないことが多く、疑問や質問がありましたら下記よりお問い合わせください。