【事前把握で安心】屋上防水の維持管理におけるチェックポイント
6月11日は「雨漏り点検の日」です。
そこで今回は、マンション管理組合やビル建物の管理者に向けて「屋上防水の維持管理におけるチェックポイント」をご紹介します。
目次
- 屋上防水の一般的な情報
- 維持管理におけるチェックポイント
- 継続的なチェックの効果
- まとめ
1.屋上防水の一般的な情報
屋上には必ず「防水(層)」が施されており、見た目は主に「コンクリート」か「防水層そのもの」になります。
【見た目の種類(仕上げの種類)】保護工法 : 見た目がコンクリート(防水層の上に保護コンクリートが打設してある場合) 露出工法 : 見た目が防水層(防水層が仕上材になっている場合) |
【露出工法の種類(防水工法の種類)】シート系防水 : 見た目がシート状の防水(約1m幅のシートを重ね合わせている防水) 塗膜系防水 : 見た目が液状の防水(継ぎ目がない防水) |
【防水が施されている主な部位(水色部分)】
2.維持管理におけるチェックポイント
屋上防水を維持管理する上で、日々の点検業務や清掃は極めて重要です。以下の注意事項に留意した上で実施してください。
【点検時の注意事項】
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※建物を建設した会社、又は管理会社へご依頼ください。
【特に注意する事】・根がはっている植物は引き抜かない ・露出工法の場合は、靴底に凹凸が少ないスニーカー等を履いて点検する |
【保護工法編】
【露出工法編】
【異常を感じた場合の考え方】「漏水に直結する異常」と「通常劣化」の判別は防水のプロにしか分かりませんので、防水層をむやみに補修しないようにしてください(土や落ち葉などの除去を除く) 異常を感じた場合、速やかに「建物を建設した会社」又は「管理会社」へご依頼ください |
3.継続的なチェックの効果
防水層は、紫外線などの外的要因で機能が徐々に低下していきます。 維持管理を定期的に実施し、防水層の日々の変化をチェックすることで、プロが調査した際の大きな判断基準のサポート資料になります。 また「土や落ち葉などの除去」には下記の様な効果があります。
【土や落ち葉などの除去】 防水層やコンクリートの上にある「土や落ち葉などの除去」を行うことで、軽微ではありますが防水層の劣化を抑制することができます 特にドレン回りの「土や落ち葉などの除去」の実施は、「漏水に直結する異常」に対する効果が高く「最低3か月に1回程度」の実施を強く推奨しております |
4.まとめ
防水層を維持していくためには
- 「車」などと同様に、「維持管理」が重要
- 「風邪」などと同様に、「予防措置」が重要
であることが分かります。
また、プロでしか分からないことが多く、疑問や質問がありましたら下記よりお問い合わせください。