屋上・バルコニー・テラスなどの高さを任意に調整できる支持脚と多彩な仕上げ材から構成される乾式浮床仕上げ工法です。バリアフリー設計や、屋上活用などに柔軟なソリューションを提供します。また、世界中の著名物件に採用されているPFシステムは屋上や、テラス、庭園に新しいデザインの可能性を提供します。
PFシステムは2018年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。PFシステムは建物の屋根面に対して、荷重・防水性能に配慮して、「都市空間をもっと楽しく、且つ機能的に使用したい」を目的にデザイン化し、20年近い実績を有するこのシステムが改めて評価されました。
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防水仕上げ材としてのこだわり
屋上に施工した防水層を損傷させずに直接設置が可能な二重床システムです。PFスタンド(束)の設置はビスを使用しない設置方法を選択できるので、防水層に穴をあけず直接施工ができます。PFシステムは総合防水材料メーカーならではの屋上仕上げ材です。
バリアフリー設計・自由なデザイン
機能的な支持脚「PFスタンド」は、最小で17mmから最大700mmの高さまで任意に調整できます。バリアフリー設計など自由なデザインを可能にし、特に病院や介護施設(特別養護老人ホーム等)の建物には、非常に便利なシステムです。防水層にとって重要な部位の一つである立上りを「適正な高さ」で確保しながら、屋上と室内とのバリアフリー化が実現しやすくなります。
多彩な仕上げ材と荷重低減
PFスタンドは設置面積を大きくして、防水層への荷重を分散させることにより、防水層や断熱材(BKボードE)の上に直接設置が可能となりました。その結果、束を固定するための保護コンクリートの打設が必要なくなり、屋上の軽量化が図れます。
仕上げ | 保護コンクリート | PFパネル(PC系) | PFウッドパネル | PFリコウッドパネルH | PFウッドタイルM |
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重量 | 約184kg/m2※ | 約98kg/m2 | 約35kg/m2 | 約26kg/m2 | 約25kg/m2 |
※保護コンクリートの重量は、密度2.3のコンクリートを80mm打設した場合を想定しています。
高いメンテナンス性
PFシステムは、PFスタンドと仕上げ材を組み込む簡便なシステムなので、表面のパネルを簡単に取り外すことができ、防水層の点検などメンテナンスが容易に行えます。
※PFウッドパネルの場合は、別途加工が必要になります。
施工が容易
在来の外部浮き床工法では、仕上げパネルをコンクリートブロックや、H鋼などで支えることが多く、高さ調節に時間を要します。PFシステムは、支持脚であるPFスタンドが軽量で取り扱い易く、ネジジャッキ式で高さを調整するため為、施工が容易です。また、PFスタンドは勾配調整機能を有しており、水勾配が取られている下地面に施工しても仕上げ面はフラットに仕上げることが可能です。
フリースペース空間の確保
仕上げ材の下のフリースペース(暗渠面)に配管など納めることにより、屋上を自由にデザインする設計が実現しやすくなります。
PFシステム関連ページ
関連工法 屋上緑化システム カナート
屋上緑化は散水・雨水などにより床面の汚れが発生しやすいため、PFシステムで浮き床とし、フリースペース(暗渠面)に排水することで美観を維持しやすい利点があります。また、緑化と高さを合わせることで緑と近い有効スペースを作ることが可能です。