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2024/01/01 問い合わせの多い質問

【寒冷地適応】意匠の選択肢が増える日新の仕上材3選

施工地域や環境によって建物には様々な不具合が発生します。特に寒冷地では、仕様や仕上材の選定に留意することで、凍害のような地域特有の不具合を発生しづらくすることができます。

そこで今回は、寒冷地の不具合対策として適応可能な製品をご紹介します。

 

目次

  1. 寒冷地の仕様と留意点
  2. 仕様ごとの対策例
  3. まとめ

↓ 寒冷地における設計時の留意点など、詳しく知りたい方はこちら ↓

1.寒冷地の仕様と留意点

防水仕様は2つに大別され、防水層上に仕上材を敷設する「保護仕様」と、防水層自体が仕上材となる「露出仕様」があります。

【保護仕様】

・耐久性が高い反面、凍害発生のリスクがあり、荷重負荷が増大します。

 

【露出仕様】

・凍害対策として有効的な反面、雪下ろしや落雪の際に防水層が傷つく恐れがあります。

※凍害:コンクリートにおいて、内部の水分が温度変化により凍結膨張と融解を繰り返し、ひび割れ、剥離、浮きが生じる現象

 

2.仕様ごとの対策例

【露出仕様の対策例①】

防水層の上に「アスファルト成形板(トップタイト)」を敷設。 → 防水層の損傷を大幅に軽減可能で、11㎏/㎡と軽量です。

平場を保護仕様、立上りを露出仕様とした際の立上り保護板としても有効です。

【トップタイト敷設による効果】

平場  : 「雪下ろしや落雪時の防水層損傷を防止」「紫外線による防水層劣化の抑制」

立上り : 「紫外線による防水層劣化の抑制」

 

【露出仕様の対策例②】

露出断熱防水層の上に「PFシステム」を敷設。 → コンクリートパネル仕上げで 100㎏/㎡です。

【PFシステム敷設による効果】

  • 様々な仕上材が選定可能で意匠性が向上
  • 紫外線による防水層劣化の抑制 → 一般的な露出断熱仕様は、紫外線劣化の影響大
  • ドレン廻りの排水対策が容易(下図参照)

 

【保護防水の対策例①】

保護コンクリートに替えて「砂利まき仕上げ(カチトール)」を敷設。 → 凍結融解による凍害に強く、50~60㎏/㎡と軽量です。(保護コンクリートの1/4程度)

【カチトール敷設による効果】

  • 凍害対策に有効
  • 荷重負荷が軽減(保護コンクリートの1/4程度)
  • 紫外線による防水層劣化の抑制 → 一般的な露出断熱仕様は、紫外線劣化の影響大

 

【保護防水の対策例②】

保護コンクリートに替えて「乾式浮き床仕上げ(PFシステム)」を敷設。 → 凍結融解による凍害に強く、100㎏/㎡と軽量です。(保護コンクリートの1/2程度)

【PFシステム敷設による効果】

  • 様々な仕上材が選定可能で意匠性が向上
  • 荷重負荷が軽減(保護コンクリートの1/2程度)
  • ドレン廻りの排水対策が容易

 

【POINT】

PFパネルは常温環境で十分な養生期間を設けており、現場でコンクリートの養生期間を設ける保護コンクリートと比べると凍害が発生しづらい製品です。また、浮き床工法であることから

  • 部分的なパネルの取り替え
  • ドレン廻りへグレーチング等を設置することにより、排水不良を大幅軽減

が可能です。

↓ PFシステムの詳細はこちら ↓

 

3.まとめ

寒冷地に適応した仕上材で防水層を保護することで、凍害や防水層損傷を抑制しながら「荷重軽減」「意匠選択」などの付加価値をつけることができます。

尚、当社は地域に合わせた製品の提案をすることができます。お気軽にお問い合わせください。