クリンアスNEO工法 屋上単層仕様で技術審査証明!
屋上防水で単層保護仕様は、熱工法「アスリード工法」でのみ採用されていたましたが、技術審査証明を取得したことにより、常温工法「クリンアスNEO工法」でも採用しました。
目次
- 概略
- 各種工法との比較
- 技術審査証明取得仕様の紹介
1.概略
クリンアスNEO工法とは?
火気も臭気も全く発生しない湿気硬化型アスファルト防水工法(常温工法)です。

技術審査証明取得の背景
「環境負荷低減」「省力化」の観点から、臭いも煙もない屋上防水単層保護仕様の実現が求められており、「技術審査証明」を取得したことにより、常温工法「クリンアスNEO工法」でも採用することになりました。
2.各種工法との比較
技術審査証明を取得した3工法保護仕様と、公共建築工事標準仕様A-1を「環境性能」「省力化」「防水性能」について比較します。
- クリンアスNEO工法 : 常温工法(1枚張り)
- ピロウエルド新熱工法 : 新熱工法(2枚張り)
- アスリード工法 : 熱工法(1枚張り)
- 公共建築工事標準仕様 : 熱工法(4枚張り)
環境性能(CO2排出量)
熱アスファルトの使用量(㎏/㎡)により、二酸化炭素排出量の相対値を比較します。

クリンアスNEO工法は、施工時にCO2(二酸化炭素)を排出せず施工することが可能で、環境性能に優れています。
省力化(防水層工程数)
クリンアスNEO工法は、プライマー工程がなく「ルーフィング張り」と「上掛けアスファルト」の2工程です。

防水性能(抗張積)
防水性能を「引張性能×伸び率」で評価した「抗張積」は、「ピロウエルド新熱工法」や超耐久ルーフィングを使用した「アスリード工法」が優れています。

まとめ
環境性能重視なら「クリンアスNEO工法」を、省力化・防水性能重視なら「アスリード工法」を、複層防水の長所である施工安全性を重視するなら「ピロウエルド新熱工法」を推奨しています。
| 工法名 | 環境性能 | 省力化 | 防水性能 |
|---|---|---|---|
| クリンアスNEO | ◎ | ◎ | ○ |
| ピロウエルド | ○ | ○ | ◎ |
| アスリード | ○ | ◎ | ◎ |
| 公共建築標準仕様 | △ | △ | ○ |
3.技術審査証明取得仕様の紹介
技術審査証明取得仕様
今回、紹介する「屋根保護防水」「屋根保護断熱防水」以外に「屋内防水」でも技術審査証明を取得しています。
| 種別 | 該当仕様 | 公共建築標準仕様 |
|---|---|---|
| 屋根保護防水 | FCN-1 | A-1、A-2 |
| 屋根保護断熱防水 | FCNI-1 | AI-1、AI-2 |
| 屋内防水 | RCN-100 | E-1、E-2 |
保護仕様FCN-1の施工工程
| 工程 | 平場 | 立上り |
|---|---|---|
| 1 | クリンアスNEO 1.2㎏/㎡ | クリンアスNEO 1.2㎏/㎡ |
| CAシート15 | CAシート15 | |
| 2 | クリンアスNEO 1.2㎏/㎡ | クリンアスNEO 1.2㎏/㎡ |
| 3 | PTクロス | - |
| 4 | 仕上材 | - |

保護仕様FCNI-1の施工工程
| 工程 | 平場 | 立上り |
|---|---|---|
| 1 | クリンアスNEO 1.2㎏/㎡ | クリンアスNEO 1.2㎏/㎡ |
| CAシート15 | CAシート15 | |
| 2 | クリンアスNEO 1.2㎏/㎡ | クリンアスNEO 1.2㎏/㎡ |
| 3 | BKボードE | |
| 4 | USボンドA 0.2㎏/㎡ | |
| 5 | PTクロス | - |
| 6 | 仕上材 | - |
