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建築防水とは?

防水の必要性

 建築物の屋上や壁には、防水層を設ける必要があります。堅牢に作られた鉄筋コンクリート構造物においても例外ではありません。コンクリートの透水係数は2×10-11cm/sと非常に少なく、実用上は問題のない遮水性をもっているように思われます。しかし、建造物では次のような様々な理由により、コンクリートに亀裂が生じます。

特に打継部は、亀裂の発生しやすい部位です。この亀裂より浸入した雨水は鉄筋を腐食し、鉄筋の体積が膨張します。更に膨張した鉄筋がコンクリートを圧壊(爆裂)し、建物の耐久性を大きく損なう原因となります。

 

防水層に求められる性能

1.水密性

防水層は水を透過させない性質、即ち水密性の高いことが要求されます。水密性は防水層を構成する材料や工法、施工の技能により異なるため、施工現場の状況や部位、時期等を考慮して適切な材料や工法を選択する必要があります。

2.下地挙動追従性

PC板等の板材系下地のジョイントやRC下地の亀裂は、構造体の動きや温度変化による伸縮により常に動きが生じます。又、構造体の接合部等も常に大きな動きが生じます。

この部分に施工される防水層には常に動きが作用しているため、これらに対応できる材料や工法を選択する必要があります。

3.耐薬品性

防水層は、雨や下地のコンクリート等に接触するため、酸やアルカリなどの耐薬品性能が必要とされます。また、場合によっては薬品工場などにおいて薬品の影響を受けることがあるので、適切な材料や工法を選択する必要があります。

4.耐候性

建築物の環境は地域や気候で異なるため、防水層は高温から低温までの広い温度範囲で防水性能を維持しなければなりません。

そのためには、地域や気候に適した材料や工法を選択する必要があります。防水材料はその殆どがアスファルト、ゴム、樹脂など有機材料から構成されており、高温では柔らかく低温では固くなる傾向があります。

一般的に有機材料は熱や紫外線、オゾン等によって劣化し、硬化・脆弱化します。

防水層も劣化が進むと、硬化・脆化し伸び率も小さくなります。このため、次第に下地の動きや亀裂に追従できなくなり、破断にいたる場合があります。

保護材や保護塗料を施すことは、防水層の耐候性を高めるための有効な手段です。

5.接着性

強風時には、防水層を引き剥がそうとする力(揚力)が大きく作用します。防水層が飛散しない為には、この力以上の下地の接着力が必要となります。

6.耐外傷性

防水層には、強風による飛来物、鳥によるついばみ(鳥害)、他職による落下物などの物理的な外力が作用します。必要に応じて保護層を設けるなどの対策を検討します。

防水工事とは?

建築や土木の構造物の表面に、長期にわたって「水を通さない、浸透させない」いわゆる防水機能をもった層を「張る、塗る、取り付ける」などして設けることを、防水工事と称します。但し、一般に屋根下葺工事とは区別しています。

建築では、建築物の屋根・壁及び室内などに施され、降雨水などの室内への浸入防止、給排水等の漏水防水を図ることを目的としています。

建築防水の種類

建築防水は「シート系防水」「塗膜防水」に大別されます。

 

 

 

 

 

・シート系防水・・・・シート(ルーフィング)を下地に張り付ける工法で「アスファルト防水」「改質アスファルトシート防水」「合成高分子系シート防水」に区分けされます。

・塗膜防水・・・・・・・・液体状の防水材を下地に塗布する工法で、主にウレタンゴムやクロロプレンゴムを使用することから「合成高分子系塗膜防水」とも呼ばれています。

勾配屋根や地下など、部位の特性に応じて独自の施工を行う場合は、単に「勾配屋根工法」や「地下防水」と呼ばれています。

アスファルト防水

シートを液体状の防水材兼接着剤により張り付ける工法で「シート系防水」「塗膜防水」の機能を兼ね備えた工法です。

種類組合工法一般工法
アスファルト防水熱工法公共建築標準仕様、JASS8、JIA等
環境対応型アスファルト防水工法

ピロウエルド新熱工法、

シェーン密着工法(粘着+熱アス)

環境配慮型アスファルト防水工法

アスオーブ工法、

シェーン密着工法(熱アス+熱アス)

湿気硬化型アスファルト防水工法

クリンアス工法、RFコート常温工法

プレストシステム

改質アスファルトシート防水

シートを「トーチ」「粘着」「ディスク盤等で固定(機械固定)」で下地に張り付け又は固定する工法です。アスファルト防水に使用するシートにゴムや樹脂を添加し、強化させているため省力化が期待できます。

種類組合工法一般工法
トーチ工法ベストーチ工法、RTトーチ工法メルタン21防水工法
常温(粘着)工法クールエコ工法、RF常温工法カスタムEE工法
機械固定工法メカトップ工法

合成高分子系ルーフィングシート防水

「加硫ゴム(EPDM)」や「塩ビ(PVC)」等のシートを「接着剤」「ディスク盤等で固定(機械固定)」で下地に貼り付け又は固定する工法です。

種類組合工法一般工法
加硫ゴム系シート防水NPシート2号
塩化ビニル樹脂系シート防水メカファイン
熱可塑性エラストマー系シート防水工法

塗膜防水

「ウレタンゴム」「クロロプレンゴム」等の液体状の防水材を塗布する工法です。

 

種類組合工法一般工法
ウレタン系塗膜防水メンテックス工法、プロント工法セピロン防水、リファージュ
湿気硬化型改質アスファルト系塗膜防水アスコートキュービックコート
クロロプレン系塗膜防水NS防水
ゴムアスファルト系塗膜防水プレノテクト

その他

  • FRP系塗膜防水工法
  • ケイ酸質系塗布防水工法
  • ポリマーセメント系塗膜防水工法