仕様記号の読み方と意味
今年の新入社員のリアルな質問
公共建築工事標準仕様書の「仕様記号の読み方と意味」をザックリ解説します!
1.概略
今回は公共建築工事標準仕様書の中で「アスファルト防水」の仕様記号に絞って解説します。
【公共建築工事標準仕様書とは?】
公共建築物の工事における標準的な仕様を定めた技術基準で、国土交通省が監修しています。(実際は大臣官房官庁営繕部)

【仕様記号とは】
防水工法・使用材料・積層数・施工手順などを記号化した「識別コード」です。
| 種別 | アルファベット | 仕様の数 |
|---|---|---|
| アスファルト防水 | A、B、C、D、E | 22 |
| 改質アスファルト防水 | AS | 10 |
| シート防水 | S | 9 |
| 塗膜防水 | X、Y | 6 |
| ケイ酸質系塗布防水 | C-SU | 2 |
全49仕様のうち、32仕様(約65%)がアスファルト系
2.アスファルト防水の仕様記号
【アルファベットの意味】
A:保護密着工法 B:保護絶縁工法
C:露出密着工法 D:露出絶縁工法
E:屋内工法
上記の後に「I(insulation)」を付けると断熱工法になります
【数字の意味】
1:高耐久 2:標準(在来工法)
3・4:標準(改質アスルーフ)
A仕様の場合 A-2とA-3が同等グレード
C仕様の場合 C-1とC-3、C-2とC-4が同等グレード
→ 「アスファルトルーフィング1枚」と「ストレッチルーフィング1枚」が「改質アスファルトルーフィング1枚」と同等です。
3.選定方法
主に「建物の重要性・規模」「下地の剛性の度合い」「断熱材の有無」「屋上利用の有無」から、防水仕様を選定します。
また「予算」「気象(地理的)条件」などにも考慮が必要です。
尚、選定の目安は「建築工事監理指針」9章1節に記載されています。

【高度な防水機能を必要とする屋根】
「保護工法」を選定し、下地構造の剛性が高い場合は「密着工法」を、低い場合は「絶縁工法」を選定します。
例)直下階が電算・電気関係諸室の場合等
- 密着工法 A-1、AI-1
- 絶縁工法 B-1、BI-1

【一般事務庁舎等】
屋上利用がある場合は「保護工法」を、ない場合は「露出工法」を選定し、下地構造の剛性が高い場合は「密着工法」を、低い場合は「絶縁工法」を選定します。
- 密着工法 A-2、A-3、AI-2、AI-3
- 絶縁工法 B-2、BI-2、D-1、DI-1

【比較的簡易な建築物】
基本的には「露出工法」を選定し、下地構造の剛性が高い場合は「密着工法」を、低い場合は「絶縁工法」を選定します。
例)自動車車庫、倉庫等
- 密着工法 C-1、C-2、C-3、C-4
- 絶縁工法 D-2、DI-2
→C仕様は「新築工事」には適用されておらず、既存防水層が「露出アスファルト防水」で「被せ工法」でのみ適用されます。
