環境対応型・環境配慮型アスファルト防⽔「シェーン密着⼯法」
シェーン密着⼯法は、改質アスファルトルーフィングを最下層に採用することにより、工程数やアスファルトの使用量を削減したアスファルト防水熱工法です。
剛性の高いコンクリート下地に最適で、絶縁工法と比べ施工時の管理がしやすくなっています。
「環境対応型(粘着+熱アス)工法」と「環境配慮型(熱アス+熱アス)工法」から選択可能です。
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シェーン密着工法の特徴
1.従来工法の信頼性をそのままに少層化
従来のアスファルト防水熱工法は、熱溶融させたアスファルトを流しながら、アスファルトルーフィングを3~5層を張り重ねる積層工法です。
シェーン密着⼯法に使⽤するルーフィング類は、感温性や耐久性に優れた改質アスファルトルーフィングを主体に採⽤している為、従来のアスファルト防水熱工法の防水性能や耐久性のまま、積層数を2~3層に減らすことが出来ます。それを可能にしているのが、改質アスファルトルーフィングです。
改質アスファルトルーフィング「シェーンウエルドM、シェーン15」
環境対応型仕様で最下層に使用する「シェーンウエルドM」は裏面が全面粘着付きの改質アスファルトルーフィングであり、環境配慮型仕様で最下層に使用する「シェーン15」はアスファルトにより全面接着させる改質アスファルトルーフィングです。張り方は異なりますが、どちらも下地に対して全面接着させる改質アスファルトルーフィングですので、剛性の高いコンクリート下地に最適で、絶縁工法と比べ施工時の管理が容易です。
2.選べるアスファルト「シグマート」
シグマートは二酸化炭素排出量、臭い、煙の発生量を大幅に軽減できる低温低臭タイプのアスファルトです。
下表の3タイプから選択頂けます。
製品名 | 適用 | 適正施工温度 | 設定上限温度 |
---|---|---|---|
シグマートE | 環境対応型防水工事用アスファルト | 170~190℃ | 210℃ |
シグマートEL | 環境対応型防水工事用アスファルト(JIS認証品) | 200~220℃ | 240℃ |
シグマートS | 低煙低臭型防水工事用アスファルト(JIS認証品) | 230~250℃ | 260℃ |
3.施工環境・地球環境への負荷を低減
最下層の「シェーンウエルドM、シェーン15」により、アスファルトの使用量を削減し、低煙低臭タイプのアスファルト「シグマート」を標準とすることで、「二酸化炭素排出量」「煙」「臭い」の発生量を大幅に低減しました。
4.優れた破断抵抗性
合成繊維不織布と改質アスファルトから作られたルーフィングは高強度・高伸度を有し、下地のムーブメントにもよく追従します。
信頼できる公共建築工事標準仕様書と同等(技術審査証明書の取得)
日本建築センターの建設技術審査証明事業により、公共建築工事標準仕様書のアスファルト防水熱工法と同等の防水性能を有していることが証明されています。
種別 | 仕様記号 | 公共建築工事標準仕様書 |
---|---|---|
屋根保護防水密着工法 | FM-1、FM-3 | A-2 |
FM-2、FM-4 | A-1、A-2 | |
屋根保護防水密着断熱工法 | FMI-1、FMI-3 | AI-2 |
FMI-2、FMI-4 | AI-1、AI-2 |
施工の安全性を+α「エコドリッパー」「エコドリッパーL」
火気を一切使用せず、電気の力でアスファルトを溶融する電気溶融機です。市街地や改修現場での施工に最適です。
防水層を長くお使い頂くために
防水層を長くお使い頂くためには、「どういった防水仕様を選定するか?」「建物をどう設計し、施工するか?」「防水層の劣化を抑えること」「防水層をどう維持管理していくか?」等が重要となります。
以下の内容をお客様が施工前に選択することや施工後に行うまたは守ることによって、より長く防水層お使い頂くことができます。
1.遮熱性能などを付与した種類が豊富な保護塗料
露出防水工法は紫外線等による劣化を防ぐ為に、保護塗料が必要となります。
弊社では、アスファルト防水露出工法に使用する保護塗料は遮熱性能などを付与した「水性カラー塗料」です。遮熱性に加え、低層階で眩しくなりにくい「暗色系」「飛び火防止性」「高耐候性」を付与した保護塗料を選択することができます。
2.用途によって使い分けられる種類豊富な仕上材
保護防水工法は防水層の上に保護押え層と呼ばれる仕上材(防水保護材や屋上活用材)を設けることにより耐久性が大きく向上します。
弊社では、屋根の使用用途によってさまざまな機能性を付与した仕上げ材をラインナップしています。
3.防水層の維持管理
防水層を長くお使い頂くための施工後のメンテナンス資料です。