【建築関連新入社員必見】アスファルト系防水露出仕様の工法選定ガイド
新入社員が多く入社する季節となりました。「屋上防水」の基礎といえる「アスファルト系防水」の種類と特長を含め、どの様に工法を選定していくべきか、新入社員の視点で徹底解説します。
1.アスファルト系防水とは?
アスファルト系防水は、アスファルトを主原料とした防水シート(ルーフィング)を用いて施工する防水工法の総称です。
「アスファルト防水」と「改質アスファルト防水」に大別されます。
【用語解説】 アスファルト防水:ルーフィングを、アスファルトに代表される「液体材料」で下地やルーフィング同士を張り付ける防水工法 改質アスファルト防水:アスファルトに、ゴムや樹脂などを添加し耐久性・耐候性などを高めたルーフィングを使用する防水工法 |
アスファルト防水の種類と特長
アスファルト防水は、
【①アスファルト防水熱工法(在来工法)】
一般的なルーフィングを、(溶融釜で)高温で融かしたアスファルトを用いて3~4枚張り付ける工法
【②アスファルト防水新熱工法(ピロウエルド新熱工法)】
強化したルーフィングを、(溶融釜で)高温で融かしたアスファルトを用いて2枚程度張り付ける工法
【③アスファルト防水常温工法(クリンアス工法)】
強化したルーフィングを、常温で液状のアスファルトを用いて2枚程度張り付ける張り付ける工法
【④アスファルト防水特殊工法(アスオーブ工法)】
強化したルーフィング自体に融けやすいアスファルトをコーティングし、施工時に火気を用いて2枚程度張り付ける工法
の4つに大別され、特長は下記の通りです。
環境性能 | 防水性能 | コスト | 実績 | |
---|---|---|---|---|
在来工法 | △ | ○ | ◎ | ◎ |
ピロウエルド新熱工法 | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
クリンアス工法 | ◎ | ◎ | 〇 | ◎ |
アスオーブ工法 | ○ | ◎ | ◎ | 〇 |
改質アスファルト防水の種類と特長
改質アスファルト防水は、
【⑤トーチ工法(ベストーチ工法)】
改質アスファルトルーフィングを、トーチバーナーを用いて2枚程度枚張り付ける工法
【⑥常温粘着工法(クールタック工法)】
改質アスファルトルーフィングを、裏面の粘着層を用いて2枚程度張り付ける工法。表面をフィルム仕上げとした意匠性工法「アスファイン工法」もあります。
【⑦機械固定工法(メカトップ工法)】
改質アスファルトルーフィングを。ディスク板で下地に機械的に固定する工法。主に改修工事で使用します。
環境性能 | 防水性能 | コスト | 実績 | |
---|---|---|---|---|
ベストーチ工法 | ○ | ◎ | ○ | ◎ |
クールタック工法 | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
メカトップ工法 | ○ | ○ | ◎ | ○ |
2.アスファルト系防水選定ガイド
アスファルト系防水は、以下のフローにより決定します。
詳細情報は下記より、カタログをご参照ください。
次回ブログは2023年5月1日(月)公開予定です。